こんにちは!カフェ好きの陽翔です。
みなさんの中にもカフェを利用したことがある人は多いと思います。
スタバなどのチェーン店も増えましたからね。
しかし、そのカフェの歴史を知っている人はどのくらいいるでしょうか?
これはほとんどいないんじゃないかと思います。
積極的に調べないとわからないですよね。
そこで、今回はカフェの歴史を簡単にまとめてお届けします!
カフェの歴史を簡単にまとめるよ!
世界初はトルコのコーヒーハウス

世界初のカフェは1554年、トルコのイスタンブールで始まりました。
「コーヒーハウス」としてコーヒーのみを提供していたそうです。
当時から内装は過ごしやすく整えられ、人々が集まる憩いの場となっていました。
トルコのコーヒーはフィルターを通すのではなく、豆を煮出して上澄みを飲むというものです。
今でも「トルコ式コーヒー」として有名で、コーヒーを飲んだあとにカップの底に残る微粉の様子を見て占う「トルコ式コーヒー占い」まであります。
ヨーロッパに広がりカフェが誕生

トルコで始まったコーヒーハウスはヨーロッパに伝わりカフェが誕生します。
イタリアのヴェネツィア、イギリスのオックスフォードやロンドンでコーヒーハウスが誕生し広がりました。
フランスでは最初コーヒーハウスが文化に浸透しませんでしたが、
1686年、高級感を重視したお店づくりにしたら一気に広がり、コーヒー文化が広がりました。
cafeはもともとフランス語でコーヒーの意味で、転じてお店のことをcafeと呼ぶようになりました。
「カフェ」と言う読み方もフランス語から来ています(英語ではキャフェイと読みます)。
現在の主流であるドリップ式のコーヒーもフランスで誕生しました。
さらに言うと革命期にさしかかった18世紀、カフェが集中していた地域は警察が出入り禁止ということもあり、革命家たちがカフェに集まり話し合いをしていたと言われています。
そして「カフェ・ド・フォア」というカフェでのカミーユ・デムーランの演説が、その後のフランス革命に繋がるバスチーユ監獄襲撃のきっかけとなったと言われています。
フランス革命にもカフェは関わっていたんですね。
イタリアではカウンター内でエスプレッソを淹れて提供する店が多く見られるようになり「バール(bar)」と呼ばれるようになりました。このスタイルはアメリカや日本にも広まっています。
日本初のカフェは明治初期の「可否茶館」
コーヒー自体は江戸時代の初期、1640年代に伝わったと言われています。
当時は鎖国中ですが、長崎の出島に駐在するオランダ人たちの間でコーヒーが飲まれていて、限られた日本人も飲んだそうです。
ですが苦いため広まることはありませんでした。
その後鎖国が終わり、西洋文化を盛んに取り入れる流れで、日本人もコーヒーを飲むようになりました。
そして明治初期の1888年4月13日に日本初のカフェ「可否茶館(かひさかん)」が誕生しました。
場所は東京都の上野で、現在は跡地に記念碑が残されています。
開店した4月13日は今でも喫茶の日とされています。
創業者の鄭永慶(ていえいけい)は一般庶民の知的な交流の場を提供したいという理由で立ち上げ、
国内外の新聞や本・娯楽品を揃えましたが業績が振るわず、3〜4年後に幕を下ろしてしまいます。
ですがカフェ自体は徐々に日本に広がっていきます。
純喫茶と不純な喫茶!?

日本に徐々にカフェが広がるわけですが、
途中で純喫茶と不純な喫茶に分かれていきます。
当初のカフェは文化人たちが交流する場所でしたが、
1930年(昭和5年)頃から、「女給」と呼ばれる食事や飲物を運ぶウェイトレスがお客の隣に座り接待をする、今でいうキャバクラのようなお店が急増しました。
ですがそれが問題視され、1933年(昭和8年)に「特殊飲食店営業取締規則」が発令されました。
女性が接待をする店は「特殊飲食店」として規制下に置かれ、そうでない店を「純喫茶」と呼ぶようになりました。
2極化が進んでいったわけです。
今ではカフェと言えば純喫茶になりますが、大正・昭和時代はそんなことがあったのです。
今でもたまに純喫茶という言葉を聞く気がします。
多様化が進み現在の形態へ

第二次世界大戦後、輸入が再開され、人々がコーヒーを飲みに喫茶店に通うようになり、喫茶店が増えます。
そして個人経営の喫茶店が多かったことから、次第に独自のやり方が増えていきます。
他の飲食店とは違う「喫茶店メニュー」の出現、音楽を聴きに来る「音楽喫茶」、
また1970年代に漫画が読める「漫画喫茶」が名古屋で誕生しました。
このように喫茶は発展してきました。
今ではさらに「付加価値」をつけた多様なカフェがあります。
ネットカフェ、ペットカフェ(猫カフェ、犬カフェ)、ギャラリーカフェ、メイド喫茶、雑貨カフェ、古民家カフェ、お寺カフェ、等々たくさんあります。
また「ドトールコーヒー」や「スターバックス」などのチェーン店もたくさん作られ、
よりカフェは身近なものになったと言えるでしょう。
まとめ、カフェに行ってみよう!
これまで説明したとおり、カフェにも歴史があります。
まとめると以下です。
- 世界初のカフェはトルコのコーヒーハウス
- ヨーロッパで現在のカフェが確立
- 日本初は明治初期の「可否茶館」
- 純喫茶と特殊飲食店との2極化
- 多様化が進み現在の形態に
カフェはコーヒーやドリンクが飲めるだけはなく、
人々が集まり楽しめる場であり、多様な文化と融合する懐の広さがあります。
そしてカフェは日本の「おもてなし」を尊ぶ文化にもマッチしています。
昔ながらの喫茶店でも、コンセプトが面白いカフェでも、チェーン店でも、
どのカフェにも良さがありますので、ぜひみなさん行ってみてください。
よければカフェでお会いしましょう。
それではまた。
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